ニヤマ ブレスメディテーション
- YOSHIYOGA

- 11月11日
- 読了時間: 3分
ヨガ・スートラに出てくる八支則の2番目がニヤマです。
前回にまとめたヤマは社会生活の中での禁止事項が書かれていたのに対して、
ニヤマでは行うべきことが書かれています。
ヤマとニヤマの2つ
日常生活で意識することにより
3段階目から始まるアーサナなどの練習の効果を高めることができます。
ニヤマには5つの教えが含まれています。
シャウチャ(清浄):自身を清潔に保つこと。
サントーシャ(知足):与えられたものに満足すること。
タパス(苦行・熱業):困難をやり遂げること。
スヴァディアーヤ(読誦):聖典を読むこと。
イシュワラ・プラニダーナ(祈念):神への信仰。
〇シュウチャ(清浄)
自身の身体そして心を清潔にすること。
これにヨガで行われる鼻うがい等のクリアも含まれています。
けがれのない身心で、真の自分と向き合う。
〇サントーシャ(知足)
今あるあるものに目を向けて感謝する。
ヨガをしてアーサナに夢中になっていくと、次はあのアーサナをできるようになりたい。
次を目指す向上心は悪くはないのですが、まずは今ヨガでできる、自身の健康とその環境に感謝できる事。人は失ってから気づく事が多いですが、無くす前に大切なものを意識できることは幸せなことですね。
〇タパス(苦行・熱業)
苦行となると命がけの修行のような印象を持ちますが、熱業という表現のように心に火をつける。たとえば、ある期間でも、毎日毎朝瞑想を行うと心を決めた後に、眠たさや、忙しさなどにくじけないように、心に火を燃やし、それらの誘惑い負けない事。内側に強い意志を持ち、心の中の不純性を焼き切る。タパスは自分との誓いから生まれる。
〇スヴァディアーヤ(読誦)
マントラの復唱から、経典を読むことを意味しています。
またマントラを繰り返し唱え、その音に意識を集中させることをジャパと呼びます。
ジャパの実践は神聖な音の波動と一体になることによって、自身の精神をその状態に導くことができます。
〇イシュワラ・プラニダーナ(祈念)
ヨガでは神様は外的な存在ではなく、自分の内側にあると考えます。
自分の内側に宿る霊魂つまりプルシャ(真我)。
そのプルシャ(真我)を探すために、瞑想などを行って内観を行います。。
プルシャは姿かたちが無いものなので、そこに意識を向けることはとても難しいことです。それでも自分の内側にある真の自分を信じて、
そこに向かって意識を内側に深めていくことがヨガの実践です。
ここまでくると
すべては自分自身と繋がっていく事が目的であり、
目指すべきところということが明確になってきます。
瞑想で天空の大いなる存在と繋がろうとするのでなく、
今の自分自身の内側につながっていく。
アーサナにおいては、シルシアーサナがずっとできなくても、
そこに至る過程で、自分自身とどのように向き合えたかが大切なのです。
たとえどんなに難しい目を引くアーサナができたとしても、
賞賛を得るために、見せびらかすような意識のものは、
もうヨガではなくなってしまっているんですね。

ヤマそしてニヤマ、そしてアーサナのこの順番の必要性が感じられます。
これらが伴って、ヨガの真の豊かさ広がると私は今思っています。



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