プラティヤーハーラ ブレスメディテーション
- YOSHIYOGA

- 11月30日
- 読了時間: 3分
プラティヤーハーラ(Pratyahara)とは、ヨガの八支則の第5段階であり、感覚の制御を意味します。
これは、外界からの刺激をコントロールし、内側に意識を戻すことを目指します。
具体的には、五感を引き戻し、外部の音や感情に影響されないようにすることが重要です。プラティヤハーラを実践することで、心の平穏を保ち、ストレスを軽減することができます
プラティヤハーラとは、まるでカメが甲羅の中に頭や四肢を隠すようなもの。
自分自身の感覚器官が外側に向かないように内側にしまい込むことを意味します。
プラティヤハーラ(制感)とは、諸感覚が、それぞれの対象と結びつかない結果、まるで心自体の模造品のようになった状態をいう。(『ヨガ・スートラ』2章54節)
プラティヤハーラの状態に入ると、外側の気温や、音に惑わされなくなり、自分の内側に意識が向きます。
私とパートナーは生活リズムが違い、好み睡眠環境も違います。
私は薄暗く無音が好きで、パートナーは無音が苦手でテレビを点けたまま音を聞きながらを好みます。
私は基本的に大雑把で、旅の間もどこでも寝れる特質ですが、まれに、早く寝ないとと意識が強くなると、音量を調節してくれているテレビの音に敏感になって気になってしまう事があります。
気にしないでおこうと思うと、更に敏感になってしまう事が起きてしまう。
この時に私のマインドに起きている事は
『音を気にしないでおこう。』
つまり聞こえている音を『なかったことにしよう』と意識が強く動いているのです。
その状態は、更に意識が外へ、つまり『音』へ向かって言っている状態です。
それと同時に感覚を押し込めようとしている。
プラティヤーハーラは外からの刺激に動揺しなくなった状態なので、
感じないようにすることや、なかった事にすることは違うのです。
まずは『存在を認める』ことから始めます。
〇私の聴覚が音を受け取っている。
〇音を思考が感じている。
〇うるさいと思考が思う。そして早く寝たいのに何で?と感情が動きだす。
〇更に睡眠の妨げになっていく
つまり心は五感の刺激から生まれてくるもの。
浮き上がる感情を力ずくで抑え込もうとするればするほど、そこに意識が集中しいくだけ。
プラティヤハーラの行法を習得していくならば、ついには諸感官に、最高の従順さが生ずる。(『ヨガ・スートラ』2章55節
そこにある感覚を受け入れる。
五感は敵ではない、それに惑わされない事。
そして五感が何かを受け取っていても気にならない事。
自分の感覚に自分が乗っ取られない。
つまり、感覚と仲良くしていく事。
自分自身の魂があって、そこに五感が働いてくれている。
つまり自分自身が感覚の主ということ。
プラティヤーハーラは、心と感覚をコントロールすることである。心はいつでも2つの相反した働きをする。一つは欲望、感情に負けてしまうことであり、もうひとつは絶対なる自己(内なる神)に結びつくことである。プラティヤーハーラは欲望、感情を和らげ、感覚を内に向け、神に近づけさせる。
ヨガ呼吸・瞑想百科より
私の睡眠については、今後も心が動くのであれば、早めに耳栓をすればいいだけ。
今回のプラティヤーハーラは、現代人にとって今とても重要になってきている。
ネット世界は視覚、聴覚の刺激を利用して、少しでも切れ間なく意識を発信者に向けようとその方法も日ごとに進化しながら進められている。
それは流行というものを作り出そうとするものであったり、
誰かが意図的に作り上げたフェイクかもしれない。
自分自身の魂があって、そこに五感が働いてくれている。
つまり自分自身が感覚の主ということ。
五感に自分自身が乗っ取られてはいけない。





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